1999年4月10日 | NHK教育テレビ【一回目】 |
2004年4月10日 | NHK教育テレビ【二回目】 |
1999年4月5日 | NHK BSアナログハイビジョン【一回目】 |
2000年2月8日 | NHK BSアナログハイビジョン【二回目】 |
2009年4月2日 | NHK デジタル衛星ハイビジョン |
2016年4月6日 | NHK BSプレミアム |
「カードキャプターさくらの始まりや〜〜〜」
♪夢
さくら「誰?私を呼ぶのは…」
サブタイトル:さくらと不思議な魔法の本
さくら「うわぁああ」
さくら「ほぇ」
さくら「はや~この音か」
藤隆「さくらさーん、ごはんができますよー」
さくら「はーい」
♪さわやかな朝
さくら「わたし、木之本桜。友枝小学校の4年生、好きな科目は体育と音楽。嫌いな科目は算数。とりあえず元気が取り柄の女の子。家族構成は…」
さくら「おはよー!」
桃矢「何部屋であばれてんだ」
さくら「あばれてないもん」
桃矢「それにしちゃ、バタバタうるさかったぞ」
さくら「ふつうに歩いてただけだもん!」
桃矢「おまえが歩くだけで怪獣が闊歩してるような音がするのだなぁ」
さくら「さくら怪獣じゃないもん!」
さくら「このいじわるなのが桃矢おにいちゃん、高校2年生。うちの小学校のすぐ隣にある星條高校にかよってるの。いっつもいじわるなんだよ」
(桃矢「たしかに、怪獣にしてはちょっと小さいか」(注:違うかも))
さくら「ちょっと背が高いからって、くやしー。いつか電柱くらい大きくなって、ぜったい、踏んでやる」
藤隆「朝からなかよしさんだね」
さくら「この人がお父さんの藤隆さん。大学の考古学の先生で、やさしくてお料理もお裁縫も得意。だーいすき!」
藤隆「どうぞ」
さくら「わぁ、おいしそう。いっただっきまーす!」
さくら「これがわたしの家族。え?お母さん?お母さんは私が3歳のときに亡くなったの。でも、寂しくないよ。お父さんはいるし、いじわるだけどお兄ちゃんもいるし」
藤隆「おいしい?」
さくら「うん!」
桃矢「ごちそーさん」
さくら「え?もう出ちゃうの?」
桃矢「サッカー部の朝練」
藤隆「いってらっしゃい」
桃矢「いってきまーす」
さくら「ちょ、ちょっとまってよ」
さくら「ごちそうさま~」
藤隆「もう、いいのかな?」
藤隆「はい、お弁当」
さくら「お兄ちゃんは?」
藤隆「先にいっちゃいましたよー」
さくら「もーう!」
藤隆「今日はクラブ?」
さくら「うん!いってきまーす!」
藤隆「いってらっしゃーい」
さくら「どこまでいっちゃったんだろう」
さくら「な、わぁあー」
♪幸せの桜並木
さくら「うわぁ~」
さくら「あ、いた!」
さくら「ちょ、ちょっとまってよ~」
桃矢「おまえもうちょい遅く出てもだいじょぶだろーがー」
さくら「だって~」
さくら(だってお兄ちゃん、いつもあの人と一緒に学校いくんだもん)
桃矢「お、ゆきー!」
さくら「え、わぁー」
雪兎「おはよう」
さくら「うーわぁあああ!」
桃矢「よ!」
雪兎「おはよう、桃矢。おはよう、さくらちゃん。早起きだね」
さくら「はい!」
桃矢「5分で朝飯くったからなあ」
雪兎「さくらちゃん、今日も元気だね」
さくら(この人が、月城雪兎さん。お兄ちゃんと同じクラスの高校2年生。この野蛮なお兄ちゃんのお友達だなんて信じられないく
らいやさしくてすてきなひとなの)
雪兎「じゃあね、さくらちゃん」
さくら「え?」
さくら(もうついちゃった…)
雪兎「またね!」
さくら「雪兎さん…」
ともよ「やりますわねぇ」
さくら「わぁ!と、ともよちゃん」
ともよ「去り際にプレゼントとは、やるやつですわぁ」
さくら「お、おはよう、ともよちゃん」
ともよ「おはようございます、さくらちゃん」
さくら「大道寺知世ちゃん。私の一番のお友達。頭がよくて美人で、おっきな会社の社長さんのお嬢さんなの」
ともよ「さっきのさくらちゃん、かわいかったですわぁ」
さくら「ほえ?」
ともよ「キャンディを握りしめつつ、うっとりなさってるんですもの~」
さくら「あの、ともよちゃん…」
ともよ「ビデオか写真に、撮っておきたかったですわね」
さくら「聞いてる?」
さくら(ともよちゃんはビデオとか写真をとるのが趣味で、わたしのこともいっぱいとってくれるんだけど…)
ともよ「そうそう!新しいビデオカメラ買いましたの!また、撮らせてくださいな」
さくら「う、うん。でもわたしよりもっとおもしろいもの撮ったほうがよくない?」
ともよ「さくらちゃん以上におもしろくてかわいいものなんてありませんわ~!さっそく、明日からビデオを持ってきますわ~!
らんららんらら~ら らんららんらら~…」
さくら「やっぱり、ともよちゃんってちょっと変かも…」
♪小さな妖精
緑麻紀子「するとぽかっと口を"O"の字にあけている男の子の顔が見えてきます。驚いただろうな、まほうのみかんと思うかな…」
さくら「あれ、わたしなのかなぁ…」
ともよ「かわいらしい絵ですわ~、なんですの?」
さくら「うん、今日ね…」
緑麻紀子「では、木之本さん」
さくら「ぇ、はい!」
緑麻紀子「読んでみて」
さくら「あとでね」
ともよ「12行目からですわ」
さくら「魔法のみかんと思うかな。なにしろちょうが化けたんだから。」
さくら「えぇぃ」
チア部一同「わぁ~すごーい!」
奈緒子「すごーいさくらちゃん」
千春「かっこいいー」
木村ゆき絵「ありがとう、木之本さん。次は、トスの練習をします。みなさーん、バトンを用意してください」
チア部一同「はい!」
さくら(やっぱり気になる、あの夢。こんどともよちゃんに話してみよう)
さくら「え?…なっ」
チア部一同「あぁ~?」
さくら「はう~」
千春「さくらちゃん運動神経もすっごくいいし、バトンもうまいんだけど…」
奈緒子「うん」
千春「でも、たまにああなるのよねー」
奈緒子「うん」
さくら「ううううぅぅぅ…」
さくら「ただいまー!」
さくら「ほえ?」
さくら「帰りは9時になります…はゃ、お父さんおそいんだー」
さくら「はっ?」
♪怪現象
さくら「誰かいるの…?」
さくら(い、いまおにいちゃんもお父さんもいないのにぃ…)
♪アイキャッチ
アイキャッチ
♪地下室
さくら(お父さんの書庫からだ。どうしよう、どろぼうさんだったら…)
さくら(扉からそっとみよう、だれかいたら、警察さんを呼ぼう)
さくら「だれも…いない…」
さくら「あっ」
さくら「あの本だ…」
さくら「はああああう!」
さくら「ほえ?」
さくら「カード?」
さくら「ういん…ん、えーっと…ういん…ういんでぃー」
さくら「へっ?」
さくら「ああああっ!」
さくら「なに…これ…」
さくら「ほえーっ!」
ケロ「こにゃにゃちは~!」
♪ケロちゃんのテーマ
さくら「ほえ?」
ケロ「いやぁ、あんさんようわいを目覚めさせてくれたわぁ~」
さくら「大阪弁?」
ケロ「いやぁ、長いことこの本大阪にあったさかい、すっかり大阪弁が移ってしもうた~…な゛ぁっ!なにすんねん!」
さくら「電池とか、スイッチは?どこから声出てるの!」
ケロ「おもちゃやなーい!わいはこの本を守る封印の獣、ケルベロスや!」
さくら「封印?ケルベロス?」
ケロ「せや、この本の中のカードらが悪させえへんように見守るのがわいの…って はあぁああわあああ カードがあらへん!」
ケロ「なんで、なんでや!どこいってもうたんやー!あぁ…」
さくら「これ?」
ケロ「これやこれや!これやがなぁ~…で、他のカードは?」
さくら「わたしがウインディって読んだら、」
ケロ「あん」
さくら「いきなり風が起きて、」
ケロ「はんはん」
さくら「全部とんでっちゃった~」
ケロ「そうかぁ~……なにぃぃぃいいい!」
さくら「だぁごちそうさま!」
桃矢「どこもってくんだぁ?」
さくら「勉強しながら部屋で食べるの」
さくら「どう?」
ケロ「あかん、カードがどこにあるんかまったくわからんわー」
さくら「はい」
ケロ「うまそうやなぁ」
ケロ「この本のなかにはなぁ、クロウカードがはいっとったんや」
さくら「クロウカード?」
ケロ「クロウカード、その封印が解かれるとき、この世に災いが訪れる…」
♪ケロちゃんのテーマ
ケロ「そのカードは、クロウ・リードっちゅうすごい魔術師が作った特別なカードやな、一枚一枚が生きてて、すごい力が宿っとるんやが、それぞれ好き勝手に行動したがりよるうえに、なみのもんでは歯が立たん。せやから、クロウ自身がこの本を作って、封印の獣であるわいを本の表紙においたんや。」
さくら「ふぅん」
ケロ「とにかく、カードをつれもどさんと。で、つきおうてもらうで!」
さくら「へ?なんでわたしが?」
ケロ「おまえさんが風の魔法でカードをばらけさせてしもうたんやろうが」
さくら「で、でも、あなたはこのカードをちゃんと封印しておくのがお仕事なんでしょー?」
ケロ「いやぁ、つい居眠りしてもうて…」
さくら「どれくらい?」
ケロ「30年ほど…」
さくら「それでも封印の獣なの…?」
ケロ「人生いろいろやー!うっしゃー!」
さくら「あの音はいびきだったのね…」
ケロ「とにかく、この本をあけれたっちゅうことは、多少なりとも魔力をもってるっちゅうこっちゃ。おまえさん、名前は?」
さくら「さくら」
ケロ「よっしゃさくら、そこ立ってみ。」
さくら「ほえ?」
♪誕生!カードキャプター
さくら「ほえ?」
ケロ「封印の鍵よ…汝との契約を望む物がここにいる。少女、名をさくら。鍵よ、少女に力を与えよ。レリーズ!」
ケロ「さくら、杖をとるんや!」
ケロ「よっしゃあ!カードキャプターの誕生やー!」
さくら「えーーーっ!」
さくら「ぜったいぜったい、ぜったいむりー!」
ケロ「あーふかふかやなぁ~」
さくら「わたしにカードキャプターなんてむりだってばぁ!」
ケロ「カードキャプター…クロウカードの捕獲者。かっこええやないかぁ」
さくら「わたし普通の小学生なんだよ、この世の災いとか言われても」
ケロ「これつこうてカードばらけさせたんはだれやったかなぁ」
さくら「カードの番もしないで、ねこけてたのはだれよー」
ケロ・さくら「むううー」
さくら「すっごい風!」
ケロ「さくら!」
さくら「なぁにあれ!」
ケロ「クロウカードや」
さくら「え?」
ケロ「ありゃあフライのカードやなぁ」
ケロ「関心してる場合かいはよせんかい!」
さくら「なにを?」
ケロ「カードキャプターさくらの初仕事やー!」
さくら「え、えーーーっ!」
♪対決!!
さくら「なぁああ、なんでパジャマでぇ!」
ケロ「世界でただ一人のカードキャプターがなにゆうてんねん」
さくら「あんなおっきいのむりだよ-!」
ケロ「なにおちゃめゆうてんねん!」
さくら「ああぁああっ!」
さくら「ほえぇええ~…」
ケロ「さくら、魔法や!」
さくら「へ?」
ケロ「あの鍵や!さっき教えたとおりにやるんや!」
さくら「うん…」
さくら「闇の力を秘めし鍵よ。真の力を我の前に示せ。契約のもと、さくらが命じる。レリーズ!!」
ケロ「ええか、さくら。フライのカードは風の属性や。いまあるウインディのカードで捕まえられるはずや!」
さくら「ほんとかなぁ?」
ケロ「とにかく、もうちょっと近づかんと…うああ」
さくら「どうしよう!飛んできた!」
ケロ「さくら、ウインディのカードや!」
さくら「う、うん!」
ケロ「あかん、またきよったぁあああ!」
ケロ「はようウインディのカードを使うんや!」
さくら「だけどこれじゃあ!」
さくら「むりだよ!」
ケロ「そこをなんとかするのがカードキャプターやないかあぁああ!」
さくら「なんとかって…」
さくら「なんとかなるかも!」
ケロ「どないする気や!うわぁあああああ、ああ、ああ…!さくらぁ!」
♪さくらのテーマ(II)
さくら「ええい!」
ケロ「さくらぁ!」
さくら「風よ、戒めの鎖となれ、ウインディ!」
さくら「汝のあるべき姿に戻れ!クロウカード!!」
ケロ「ようやったでさくら!」
さくら「ほえぇ死んじゃうかとおもったよぉお!」
ケロ「さすがわいが見込んだカードキャプターや」
さくら「だから、私はやるなんて一言も!」
ケロ「人生いろいろ経験しとったほうが、ええ大人になるでぇ…あははははははー…」
ケロ「さ、せっかくつかまえたカードや、早速つこうてみ」
さくら「これは、どんなことができるの?」
ケロ「まぁやってみぃて」
さくら「うん、フライ!」
♪希望の予感
さくら「うわぁ!」
ケロ「どうや、きもちええやろ」
さくら「うん!」
ケロ「これからもよろしくな!カードキャプターさくら!」
さくら「うん!…え、だ、だから私はやるなんて言ってないよ!」